2022.11.18
採用管理システム「ATS」の選び方〜重視するのは応募数?効率性?
ーはじめにー
より多くの人材を必要とする企業において、複数の求人メディアを利用して採用活動を行うことは珍しいことではなくなりました。それぞれのメディアで切り口を変えることでより多くの求職者へのアプローチが可能となりますが、応募経路から採用までの効果検証や管理における負荷も大きくなります。そうした業務を一元化することで作業の手間を削減するのが採用管理システム「ATS(Applicant Tracking System)」です。すでに導入する企業も増えており、ATSは大量の人材採用ににおいて必須のツールとなりつつあります。
しかし、ATSには様々な種類が存在し、それぞれに機能上での特徴や強み弱みがあります。これからATS導入を本格的に検討される企業はもちろん、すでに導入しているものの思っていたような状況にいたっていない企業なども含め、本当にマッチしたATSの選び方についてご紹介いたします。
【こんな課題を抱えていませんか】
まず、採用活動においてどのような課題を抱えたところがATSを導入するべきか、基本を押さえておくことが大事です。そこでATSを導入するべき課題点を紹介することで、自社が適合しているかどうかを明確にしていきましょう。
<ATSを導入すべき企業の課題点>
- ◎そもそも応募者数が少なく、戦略の見直しを迫られている
- ◎応募者一人ひとりに対する、電話やメール返信が滞りがちになっている
- ◎応募書類や状況の管理が煩雑になりやすく、業務に支障をきたしている
- ◎Excelで管理はしているが、入力などはアナログで行っている
- ◎採用面接のスケジュール設定に、やたら時間がかかってしまう
- ◎メディア別の効果検証に時間が取れず、費用対効果がはかりにくくなっている
──このような課題に対し、実際にATSの導入を検討された企業も少なくないと思います。しかし、調べてみるとATSは多岐にわたり、何を選んだらいいかわからずに導入を棚上げしてしまったところも少なくないのではないでしょうか。中には導入したはいいが、思うような課題解決に結びついていないところもあるかと思います。
そこで企業それぞれに異なる課題に対し、効率的なATSの選び方についてご紹介いたします。
【選ぶポイントは「応募重視」か「効率重視」か】
ATSを選ぶ際、重要視すべき課題のポイントは、大きく分けて2つあります。
- ◎応募者数が少ない、思うような人材が応募してこない→「応募重視」
- ◎応募者数はあるが、連携や連絡ミスなどが発生しがち→「効率重視」
それぞれの課題について、どのような機能を持ったATSが必要になるか、以下に紹介する機能におけるポイントを踏まえた上で、より実情に適したATSを選んでいくことをお勧めいたします。
【応募重視のお勧め機能】
- (1) 自社採用コンテンツの作成機能
- (2) 求人検索エンジン対応機能
- (3) 応募者情報の取り込み機能
画像や動画を組み込んだ、自社オリジナルの採用コンテンツを作成する機能です。これまで多額の費用をかけて外部へ委託していた戦術の一部を自社に取り込むことで、応募経路を増やすことが可能になります。また、自社採用への切り替えを検討される際も、コストを抑えての展開ができるようになります。
IndeedやGoogleしごと検索など、求人検索エンジンやSNSから自社のリクルーティングサイトへの流入をはかるための機能です。求人メディアの枠を超えて、ネット上に存在する多くの求人の検索結果に掲載されるようになるので、うまく活用することで広告費などのコスト削減にもつながります。
求人メディアや代理店などを問わず、出稿するメディアから応募者情報を一括して取り込んで管理を行う機能です。Excelなどにわざわざデータを打ち込んだり、コピー&ペーストを行ったりという手間が省ける上、メディア別の効果検証も行えるので戦略の見直しもはかりやすいです。
【効率重視のお勧め機能】
- (1) 社内での情報共有機能
- (2) 応募者との迅速なコミュニケーション機能
- (3) データのダッシュボード・レポートティング機能
関連部署との連携ミスによる、応募者の取りこぼしを防ぐ機能です。Slackなどのビジネスチャットツールを利用することで、情報共有や面接対応などのリマインド、アラートなどを行うことが可能になります。もちろん社内での協力を仰ぐ必要はありますが、効率的に連携をはかることができれば社内意識の向上にもつながります。
主にメールが主体の応募者とのコミュニケーションにおいて、ロスを防ぐための連絡機能です。LINEなどでのコミュニケーション機能を有するATSは、日常業務でも頻繁に利用するメールとの兼ね合いによって生じがちな受信連絡の見落としをなくすだけではなく、応募フローの管理にも有効的です。
「応募重視」でも紹介した応募者情報の取り込み機能で取得したデータを、一括して蓄積・分析を行う機能です。メディアごとの応募率や採用率がリアルタイムでわかるだけではなく、費用対効果の検証も行えるので、より戦略性の高い採用活動が可能となります。採用フロー全体も可視化できるので、採用活動の最適化もはかれます。
【「テンリク」なら、より効率的な採用活動が実現】
天職市場で提供するATSシステム『テンリク』は、「応募重視」「効率重視」両方の課題解決に向けた機能を網羅しています。その特徴について、ご紹介いたします。
- ◎自社求人サイトでの採用活動を支援
- 自社サイトを活用したオウンドメディアリクルーティング(OMR)のプラットフォームであるテンリクは、専任の営業および制作スタッフによるフォロー体制が万全。長年の実績から蓄積されたノウハウを活かし、より効果的なコンテンツの提供を行います。
- ◎豊富なコンテンツとオプション
- 定型的になりがちなATSの求人コンテンツに対し、『テンリク』は表現力の高さが特徴です。動画や企業の魅力情報の発信コンテンツなど、様々な施策を提供しています。トレンドに合わせた求職者を惹き付ける次の打ち手を継続的に開発しているため、募集促進が手詰まりになることがありません。
- ◎国内ほとんどの求人メディアに対応
- Indeedなどの求人検索エンジンとの連動をはじめ、他の求人メディアから自動で情報を取り込むことが可能。国内における主要メディアに対応していますので、より効率的かつ理想的な採用活動を行いたい企業にお勧めです。