COLUMN 採用お役立ちコラム

2024.08.21

Q&A

「新入社員の早期離職が増えました。何か対策はないですか?」採用Q&Aシリーズ

人材採用を担当するときに感じるちょっとした疑問。誰かにちょっとだけ聞きたい質問に一問一答でお答えしていくのが【採用Q&A】シリーズです。
今回のご質問は「新入社員の早期離職が増えました。何か対策はないですか?」です。

Q:「新入社員の早期離職が増えました。何か対策はないですか?」

A:入社前から定着までの充実した情報提供で改善が図れます。

新入社員の早期離職は「リアリティショック」が原因といわれています。
この「リアリティショック」は、入社前に思っていたイメージと、実際に入社した後の現実とのギャップが大きく、マイナスのショックを受けてしまうことを言います。
入社までに新しい職場や人間関係に期待を膨らませていた新入社員が、実際に勤務を始めて「思っていたのと違う」となったときに、失望や不安を感じることで退職の引き金を引いてしまうことになります。

このリアリティショックですが、代表的なものは3種類あります。

①仕事内容のギャップ
事前に聞いていた仕事内容と、実際に任される仕事に大きな差がある場合、リアリティショックが起きます。
・バリバリ活躍できると思ったのに雑用ばかりやらされる。
・事前に聞いていたスキルを身につける機会がない。
・思っていたよりも仕事内容や負荷がキツイ。
こういったギャップが退職の引き金となります。

②人間関係のギャップ
職場の人間関係が上手くいかないこともリアリティショックとなります。
・上司とジェネレーションギャップを感じる。
・先輩からきちんと仕事をしえてもらえない。
・周りのレベルが高すぎてついていけない。
こういったギャップはパフォーマンスを落とすきっかけになります。

③社風のギャップ
会社の社風が思っていたのと違った、というのもリアリティショックの原因となります。
・会社のビジョンや理念が現場では理解されていない。
・風通しが良くない。言いたいことが言えない。
・ノリが体育会系でついていけない。
こういった社風とのギャップは組織への定着を妨げます。

こうした入社後のリアリティショックは、採用段階のミスマッチが原因です。会社の良いところ、魅力的なところを伝えることも大事ですが、それだけに終始してしまうと入社後にギャップが生まれてしまいます。
求人や採用情報で伝える内容、その後の選考で伝える内容、入社前に伝える内容、そして入社後に職場で伝える内容。こういった情報提供のシーンごとに、伝えるべき情報をしっかりと伝えることで、早期離職につながるリアリティショックを軽減することができます。
採用コンテンツの充実など、ぜひ入社後を見据えたコミュニケーションを工夫していきましょう。

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