COLUMN 採用お役立ちコラム

2019.07.25

学生に刺さるキャッチコピーのテクニック

人がネットで流し読みをしているときに、読み続けるかどうかは最初の3秒で決まるということはよく知られています。そのためには文字にしたときの「見やすさ」と「短い言葉(フレーズ)」がポイントです。

ではどのような言葉(フレーズ)が、学生に刺さるキャッチコピーになるのかについて確認していきましょう!

目次

  1. 1.具体的な数字をいれる!
  2. 2.好奇心をあおる!
  3. 3.知りたい欲求をくすぐる!
  4. 4.企業規模によって「刺さる」かどうかは異なる!
  5. 5.まとめ

1.具体的な数字をいれる!

言葉で説明するよりも、具体的な数字は刺さります。その例として、ハカルプラス株式会社(旧タケモトデンキ株式会社)の「100年企業で働いてみないか」が挙げられます。1916年に創業し、2016年10月に旧社名から現在の社名へ変更した同社は、新しい社名となってからは2年ですが、「100年の歴史がある」ということがシンプルに伝わります。
また、「働いてみないか」と問いかける形式の言葉にしており、キャッチコピーを目にした求職者は他のキャッチコピ―と比べ、潜在的に“自分事”に感じる表現になっています。

【ハカルプラス株式会社 採用サイト】

また、具体的な数字が刺さるキャッチコピーで、さらに世界観の大きさを感じる例として「70億のココロをふるわすビジネスをしよう」株式会社カドカワがあります。「世界のココロをふるわす」ともかけるコンセプトだと思いますが、そこを敢えて「70億の」と表現することで、より“世界”の印象が強い、ワクワクするキャッチコピーとなっています。

【株式会社カドカワ】

2.好奇心をあおる!

「かっこいい!」と思われるキャッチコピーだけでなく、「ん?なにこれ?」と思われるキャッチコピーが好奇心をあおるのに効果的です。トゥモローゲート株式会社の2016年「ようこそ。ブラックな企業へ。」は、SNSでも話題になりましたよね。2019年度版では「世界一変わった会社で 世界一変わった社員と 世界一変わった仕事を創る」がキャッチコピーになっており、これも好奇心をうまくあおっていますよね。

ちなみにどちらも黒背景を使っているところもポイントです。キャッチコピーが表示される画像部分として爽やかな企業イメージが多い中で、黒一色背景はかなり目をひきます。その目をひく色のキャッチコピーが奇抜なものだということが、相乗効果として成功しているといえそうです。

【トゥモローゲート株式会社】

3.知りたい欲求をくすぐる!

「○○を知っていますか?」「まだ○○しているの?」といった問いかけで、知りたい欲求をくすぐるのは常套手段ですが効果的です。就活中の学生に刺さるキャッチコピーは、万人受けするものでなくていいわけです。自分の会社を希望してくれそうな学生、社風にあいそうな学生に刺さりそうな「○○?」形式のキャッチコピーは有効です。人は「問いかけ」を見ると、無意識のうちに自問自答するクセがあります。その時間のぶん、学生の気を惹くことができているということになります。

株式会社リブ・コンサルティングの2019年度版採用サイトのキャッチコピーが「そのコンサルティングは世界に貢献しているか?」です。このキャッチコピーから受ける瞬間の印象は、コンサルティングのプロ集団とその自信ではないでしょうか。万人受けはしないかもしれませんが、コンサルティング業界への就職を考えている学生ならきっと気になりますと思います。

【株式会社リブ・コンサルティング 採用サイト】

4.企業規模によって「刺さる」かどうかは異なる!

同じキャッチコピーを使ったとしても、企業規模によって「刺さる」かどうかは異なることに気をつけておく必要があります。「大企業」や「有名企業」以外の会社が、お洒落で漠然としたフレーズのキャッチコピーを使うと逆効果になりがちです。

例えばソフトバンクグループの「この星に予想外を」というキャッチコピーは、一定期間使い続けCMでも通年で流し続けているからこそ有効なわけです。様々な媒体でPRをうっているからこそ、就活生は企業のイメージを思い浮かべることができるわけです。

この手法は、大企業が時間をかけキャッチコピーと社名の一致をはかっているからこそ有効になっています。就活の時期に学生に単発で響かせるキャッチコピーであれば、漠然としすぎるキャッチコピーは避けたほうが安心です。見た学生が「何を言いたいのかわからない」と感じた場合、「刺さる」前にスルーされてしまうリスクがあります。

5.まとめ

「3秒で決まる」ということは、本文が全く同じものを使っていてもキャッチコピー次第で読んでもらえるかどうか変わるということです。内容が同じものを使ってキャッチコピーを変化させた結果、コンバージョンレートが何倍にもなったという報告もあります。

就活をしている学生に対するアプローチでも、この現象は当然起こります。多くの学生に興味を持ってもらうには、3秒で逃がさないキャッチコピーが必要となるわけです。スマホの画面で見やすい文字数には制限があります。フォントや文字サイズによって適切な文字数は異なってきますが、なるべく簡潔に具体的な言葉を使うほうが学生に刺さりやすいキャッチコピーになりやすいといえます。