2019.09.24
インターンシップ実施に参考にしたい内容と例
就職開始時期が後ろ倒しになり、採用期間が短縮となったことで、インターンシップを取り入れ企業を知ってもらう機会を積極的に作る企業が増えてきました。文部科学省の調べでは約7割の学生がインターンシップに参加しているという調査を発表しています。この結果を見るとインターンシップはもはや採用活動にはなくてはならない手法になっていると言えますね。しかし同時に企業にとってはインターンシップを実際にどのように実施すればよいのかわからないというお声をよく聞きます。今回はインターンシップ実施に参考にしたい内容と例をご紹介していきます。
目次
- 1.インターンシップを実施する意味
- 2.学生が求めるインターンシップの内容
- 3.具体的なインターンシップの実施事例
- 4.まとめ
1.インターンシップを実施する意味
実際のところ企業が時間と手間をかけてインターンシップを実施することに意味はあるのでしょうか。
インターンシップは企業側がしっかりと目的意識とコンテンツ作りをすれば非常に効果的な採用活動の手法となります。
インターンシップは企業のPRの場というだけではありません。コンテンツに参加してもらうことで学生の人柄を知り、採用したい人材へアプローチしていくことが可能になります。
しかし、採用実績に繋げるインターンシップを実施するには他社で効果のあった事例をそのまま真似をしていっては失敗します。
企業によって欲しい人材、企業のカラーは違います。例え何かを参考にコンテンツをつくるにあたっても、自社の採用目的とズレていては意味がありません。
まず、自社の採用目的をしっかりと明確化しましょう。どのような人材を採用していきたいのかを明確化することでコンテンツ作りの内容が大きく変わってきます。オリジナルのプログラム内容が難しいという場合も自社の採用目的を明確化し、それに沿ったプログラムを参考にインターンシップを実施することで採用への成果につながってきます。
2.学生が求めるインターンシップの内容
自社の採用目的に沿ってプログラムを作っていくとしても、学生に興味をもってもらえなくては本末転倒です。
そこで学生がインターンシップに何を求めているのかもしっかりと理解しておきましょう。そのうえで企業のカラーに合ったコンテンツ作りを行ってみてください。
学生がインターンシップに求める内容は「実際の業務が自分にできるか体験すること」「自分のイメージしている仕事とあっているか先輩に話を聞いて確認すること」です。
これらの学生の期待に応えるコンテンツを用意することで、採用に結び付くインターンシップを実施することができます。しかし単純に業務体験ができる、先輩の話が聞けるという機会だけを提供しては意味がありません。例えば業務体験型のインターンシップを行う場合、同業他社との違いをしっかりと説明できると貴社への魅力が沸きます。このように自社への魅力に落とし込むことができるようなインターシップのプログラムを作ることで、学生の求める満足度をあげながら自社への印象を深くしていくことが重要です。
3.具体的なインターンシップの実施事例
インターンシップには1日完結型から1~3か月の中期型など期間からプログラムまで様々です。
プログラムを作るにあたって大切なことは先にも述べたように「自社の採用目的の明確化」です。
採用目的が明確であれば対象者や規模、スタイルもおのずと決まってきます。
それでは実際にこれらがしっかりと明確化されたときどのようなプログラムが参考になるでしょうか。
実際のインターンシップの実施事例を紹介します。
A社(メーカー)新規商品開発についてのディスカッション
マーケティング理論の講義を行ったうえで統計データーなどを記載した資料を配布し、新規商品の開発についてディスカッションを行う。
B社(コンサルティング)2週間の実施期間 現場体験
先輩社員につき案件の下調べ・リサーチから提案まで一連の流れを経験する。業務を経験することで具体的な仕事内容を知ることができ、また同業との違いを体感してもらうことで自社の魅力をアピールする。
C社(メーカー)企業理解と営業戦略体験
パンフレットの作成という企業をしっかり理解しなければ作れないプログラムで企業への理解を深め、さらに作成した企業パンフレットをもとに営業戦略を立てる体験を行う。
4.まとめ
いかがでしたか?インターンシップを実施するにあたり参考にしたい事例とインターンシップを成功させる秘訣についてご紹介しました。
採用期間の短縮で学生と接触する機会が非常に減っている現状では時間と手間がかかるインターンシップも採用戦略に積極的に取り入れていかなければ採用が厳しいのが現状です。しかし目的が明確になっていないインターンシップは意味がないものだということもご理解いただけたのではないでしょうか。
インターンシップは目的の明確化がカギとなります。ぜひこの記事を参考に貴社ならではのインターンシッププログラムを作成してみてください。