COLUMN 採用お役立ちコラム

2019.10.09

通年採用とは?メリットとデメリットは?

「通年採用」と言う言葉がありますね。
お恥ずかしながら、私は人事に携わっていた経験があるくせにあまりこの言葉を意識したことがこれまでありませんでした。
それはおそらく、新卒の採用に関わることが多かったせいで、通年採用から縁遠かったことも理由に挙げられると思います。
ですが今、新卒採用の現場でも「通年採用」を導入する企業が現れています。
注目される「通年採用」について、そもそもどんなものなのか。そのメリットやデメリットはどんなところかを、本日は検証してみたいと思います。

目次

  1. 1.一括採用と通年採用の違い
  2. 2.通年採用のメリット
  3. 3.通年採用のデメリット
  4. 4.まとめ

1.一括採用と通年採用の違い

通年採用の対義語として挙げられる言葉として「一括採用」があります。
主な違いを一言で言うなら、それは「時間・期間の長さ」にあるでしょう。

【一括採用】

期間を短く限定し、集中的に採用活動を行うという短期集中型のスタイル

【通年採用】

通年=一年を通して随時採用を行うという長期型のスタイル

という具合にです。

また、一括採用と通年採用はターゲットとする層が違う傾向があります。
一括採用は、決められた期間に集中して活動を行う、ということで、主に新卒採用の場合に用いられます。
では、通年採用は、というと、明確な線引きはありませんが、新卒ではない、キャリアがある方を対象にした中途採用、キャリアはそれほどないけれど、新卒とも言えない、いわゆる第二新卒の方を対象にした第二新卒を対象に行われることが多いです。
このような違いが生まれるのは、日本がアメリカのように年度の区分がフリーダムではなく、きっちりと暦通りに全員が動いている現在の学校体系にあると思われますが、そんな暦通りの日本でも、ここ数年、新卒採用にも「通年採用」を意識して動き始める企業が現れています。
どうして新卒採用にも通年採用が取り入れられ始めたのでしょうか?
それは、通年採用には一括採用にはないメリットがあるからなのです。

2.通年採用のメリット

前項で一括採用と通年採用の大きな違いは「期間、時間の長さ」とお伝えしましたが、まさにその違いが通年採用のメリットにつながります。
人事担当をしていると、毎年決まった時期にたくさんの処理を行わなければなりませんよね。募集要項を考えたり、説明会をセッティングしたり、筆記試験、面接を行ったり、どの方を採用するか検討したり・・・。やることはまさに山のようにあるのに、時間がとにかく短い!と思ったご経験がある方もいるのではないでしょうか。

しかし、通年採用ならばどうでしょう?
通年採用は決められた期間にこだわることなく、必要なときに人員を募集し、採用に係わる準備もゆっくりこちらの都合で行うことができます。そもそも一括採用の場合、就活生の方々も他社と併願をしており、選考結果を急いで知りたがっているケースがほとんどですが、通年採用は他社と足並みをそろえているわけではないので、併願の率も一括採用より少なく、じっくり検討が可能となります。

また、通年採用の場合、人員が必要となった時点で応募開始ができるため、万一、会社の経営が悪化したとしても、一括採用ならすでに内定を出してしまったものを取り消すことはできませんが、通年採用ならその時々の情勢をみながら応募人数をコントロールできるので、会社としてもダメージが少ない方法と言えるでしょう。
たとえば留学をしていて「採用の波に乗り遅れた!」と悩む有能な学生を、一括採用だとすでに募集を締め切っているため採用できませんが、通年採用なら獲得が可能となることなど、多様な動きが可能な点も通年採用のメリットの一つです。

3.通年採用のデメリット

良いことづくめの通年採用に思えますが、実はメリットと背中合わせにデメリットも存在します。

一番のデメリットは集まる求職者数が絶対的に少ない点です。
特に新卒採用は、日本においては暦を重視した学校の年間スケジュールに則って就活を行う学生が多く、それを見越して一括採用を行う企業が一般的です。そのため、一括採用の時期ではないときに就活生とコンタクトを取りたいと思っても、就活を行っている学生が少ないため、大手の採用サイトに広告を掲載したり、人材紹介サービスなどを利用しないと、就活生を獲得することがどうしても難しくなります。
大手企業であれば、「この会社に行きたい!」と就活生側からのアプローチも期待できるため、求人サイトを使わずとも人員獲得は可能でしょうが、中小、中堅企業になると、ナビサービスの利用は避けられません。
しかし、そうしたサービスを利用してもなかなか求人広告を見てもらえないというケースもあります。そうなると活動時間だけが長引き、広告費などのコストが思ったよりもかかる、という事態も想定されます。

つまり、自社のブランド力をアピールできる企業でないと、通年採用は難しい、というのが現状なのです。

4.まとめ

「うちは中小企業だし、ブランド力もないし、通年採用は向かないか」と、思われた人事担当の方もいらっしゃるかもしれませんが、そんなことはありません。
通年採用を成功させる、こんなサービスがあることをご存知でしょうか?

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