COLUMN 採用お役立ちコラム

2020.10.16

「採用における動画の重要性とは/vol.02」 動画マーケットは現在どうなっているの?

採用PRにおける動画の重要性が高まっています。
私たちが相対するはテレビよりもYouTubeに慣れ親しんでいる世代。
動画の基本をおさえて、若年層にしっかり伝わる動画活用方法をシリーズでお届けします。

第2回目は、動画マーケットの現在ついて解説します。

スマホからの動画視聴時間は5年間で約4倍!

ニールセン デジタル株式会社の調査によると、2015年から2019年までの5年間で、スマートフォンからの1人当たりの月間動画視聴時間は約4倍に伸びているそうです。スマートフォン保有率の上昇や、インターネット通信環境の改善が背景にあると考えられ、都会と地方の通信格差もほとんどなくなり、いつでもどこでも動画を見る環境は十分整いつつあります。

スマートフォン上での「ビデオ/映画」カテゴリー 1人あたり月間利用時間の推移グラフ
スマートフォン上での「ビデオ/映画」カテゴリー1人あたり月間利用時間の推移
画像引用:Digital Trends 2019上半期|ニールセン デジタル株式会社

若い世代ほど動画を見る人が増えています。
YouTube等の動画共有サービスの利用率は76.8%(*1)、20代・30代ではそれぞれ82.0%・83.0%と8割を超える世代で視聴されています。(*2)動画視聴が伸びているのに合わせて、新聞などの活字媒体を読む人が約25%減少しているというデータ(*3)も出ており、情報収集方法がツールの変化で大きく様変わりしていきています。

*1、*2:総務省「IoT時代における新たなICTへの各国ユーザーの意識の分析等に関する調査研究」(平成28年)
*3:日本新聞協会経営業務部「新聞の発行部数と普及度」(2018年)

YouTubeの強さが際立つが、動画SNSも席巻

動画サービスの代表格「YouTube」の利用率は圧倒的ですが、近年TwitterやFacebookにおいても動画コンテンツが多く見られるようになり、国内では「TikTok」や、「Instagram/ストーリーズ」などショートムービー系のSNSが、若年層を中心に絶大な人気を誇っています。
また、SNSでのLIVE配信も利用者が増えています。「SHOWROOM」、「mixChannel」など多くのアプリが展開。先行しているEC、アイドル業界だけでなく、スポーツ界や企業や政治活動でも活用が進んでいます。

動画をアップするユーザーが増えたことで、動画は情報収集のツールの側面も出てきました。
「ググる」というワードがあるように情報を検索エンジンで調べるのが一般的になっていますが、食事のお店選び・旅行先選び・不動産や自動車購入といった場面で、動画メディアで検索することをも一般的になりつつあります。ホームページなどでのテキストや写真だけでは伝わらないリアルな情報を動画では十分得られることが大きな要因かと考えられます。

5Gは通信速度が最大20倍早くなると言われているため、さらに気軽に動画が見られる環境が整い、あらゆる場面のコンテンツが動画化されることが予想されます。

新型コロナ騒動が動画市場を加速させている

ここ近年、動画の活用が徐々に進んできたものの、2020年の新型コロナ騒動はこの流れを倍加させるきっかけになりました。

企業活動では、対面営業や出張が制限されたことで、営業手法としてや社内研修としての動画活用を始めた企業も多く出てきています。

採用活動でも合同説明会が相次いで中止になったことで、ライブ配信や会社紹介動画で学生との接点を持つといった活用方法が一気に浸透しました。

動画を活用しないことが時代遅れとなってしまった今、現在皆さまの行っている事業や活動も「動画化」することを念頭に再設計することで、事業の在り方の変化や顧客層の拡大につながるかもしれません。引き続き市場の成長を注視していきましょう。

次回は「採用に動画コンテンツを取り入れるメリット」を解説します。