COLUMN 採用お役立ちコラム

2021.01.08

「採用における動画の重要性とは/vol.03」 採用に動画コンテンツを取り入れるメリットとは?

採用PRにおける動画の重要性が高まっています。
私たちが相対するはテレビよりもYouTubeに慣れ親しんでいる世代。
動画の基本をおさえて、若年層にしっかり伝わる動画活用方法をシリーズでお届けします。

第3回目は、採用に動画コンテンツを取り入れるメリットについて解説します。

動画は静止画より2倍も記憶定着が良い

人は何か文字を記憶しても、20分後にはその42%を、1時間後には56%を忘れてしまうそうです。
下の図は、アメリカ国立訓練研究所が「ラーニングピラミッド」という理論を提唱、人の学習の定着率をコンテンツのフォーマットごとに研究し序列化したものです。
「講義」などの情報を一方的に受けた形の場合、記憶の定着率はわずか5%です。「読書」は本やWebサイト等でのテキストを読んだ場合、こちらの定着率は10%。これに対し「映像を見る」の場合は20%まで上昇します。

つまり、視覚に訴えかける映像と聴覚に訴えかける音声を掛け合わせた「動画」のコンテンツを制作し、視聴者に向けて配信した場合、テキストだけで構成される「記事」コンテンツよりも「2倍」、記憶の中に留まり続けるのです。昨今、動画マーケティングが有益とされているのもこうした裏付けと効果があることも要因でしょう。

ラーニングピラミッド

採用に動画コンテンツを使うメリットとは?

1.文字だけでは伝わらない部分を伝えられる
動画コンテンツは、文字だけでは伝えることが難しい、「雰囲気」・「社風」・「個性」をリアルに伝えることが可能になります。学生が就職先を決める理由の上位には、条件は当然ですが、社風や社員の人間関係が良い・働きやすい環境がある等が挙げられています。ここに対してしっかりアプローチすることが必要です。

2.多くの学生の目に止まりやすい
スマホで動画を視聴する若者は年々増えており、彼らが見ているチャネルに合わせた動画を使って宣伝や面接を実施することは、応募の促進に効果的です。また、動画広告を打つ場合も多くの学生が利用しているSNSへ広告配信することができます。単純に採用情報を掲載するよりも、ずっと見てもらうチャンスが多いのです。

3.不安払しょくとなり応募率が向上
文字や写真だけよりも、動機の形成や不安の払しょくに有効であるという効果も。CareerBuilderの調査によると、動画を使った求人広告の場合、応募率が34%向上するそうです。

動画活用の注意点

動画はメリットばかりではありません。
制作にあたっては注意点もあります。

1.客観的な視点を大切に
採用動画を目にする求職者が、どのような印象を抱くか意識して映像を仕上げることが大切です。「元気が良い会社」を表現するために、朝礼風景で社訓や発表を読み上げる場面を映像化したとしても、人によっては「ハキハキしていていいな」と感じますが、「体育会系でついていけないかもしれない」と不安に感じる人もいるかもしれません。
自社が求める人材を明確にし、その人達と価値観を共有できる映像に仕上げるよう意識しましょう。

2. 長すぎると逆に伝わらない
会社の魅力を余すことなく伝えたいがために、あれもこれも詰め込みたくなりがちですが、実は長すぎる動画は逆効果。人が集中できる時間には限界がありますし、スマートフォンを見ている間にもSNSやニュースの通知が入り誘惑も多くある中で、3分以上の動画を見てもらうことは期待しない方が良いです。
無駄を省き、情報の整理をしましょう。

次回は「採用動画の活用シーン」を解説します。