2021.07.05
「採用における動画の重要性とは/vol.05」採用活動のプロセスごとに見る動画活用
採用PRにおける動画の重要性が高まっています。
私たちが相対するはテレビよりもYouTubeに慣れ親しんでいる世代。
動画の基本をおさえて、若年層にしっかり伝わる動画活用方法をシリーズでお届けします。
これまで、当コラムで採用動画の利用が拡大する背景や活用方法などについて説明してきました。
第5回は、採用活動のプロセスごとにどういった動画活用をすればいいのか解説します。
動画は選考フェーズに合わせて展開する
前回は採用動画を使用するシーンについて説明しました。求職者が実際に動画に触れる場面に応じた動画づくりが必要ですが、その内容も採用のフェーズに合わせたものが必要です。
求職者が企業に応募し選考に入るまでのプロセスを見える化して、採用課題に応じて手段を立案することが大切です。
ここでは新卒採用を例にとって動画の内容をどのように設定するか見ていきましょう。
新卒採用 × 動画
新卒採用の場合、採用のフェーズは以下のように分かれていて、フェーズごとに伝えるべき内容・役割が分かれています。
会社を知ってもらう(=企業認知・興味)
選択肢に残るための他社との差別化(=企業理解)
選んでもらうための理由付け(=動機形成)
https://www.locus-inc.co.jp/blog/20191023/
株式会社LOCUS「【採用 × 動画】採用活動のプロセスごとに見る動画活用」より引用
◎企業認知・興味
採用のファーストフェーズは、学生(求職者)に企業のイメージを伝え、認知・興味を獲得することから始まります。
このフェーズでは、SNS投稿や広告で動画を配信する手法があります。
自社ブランディングに加え、採用広報・認知度アップ・注目を集める等の効果を期待できます。動画を使って貴社の個性をアピールし、存在をしっかり伝えましょう。
◎企業理解
認知・興味を関心へと深め、仕事やビジネスモデルを理解してもらうフェーズです。
面接や求人情報(文字や言葉)だけでは伝えられないことを表現し、志望度を維持・向上させましょう!
インタビュー動画や社員紹介、他社との違い(数値紹介)など、仕事や業界への理解が深められる内容が有効です。業界の理解は文字情報だけでは難しいことが多いため、動画で紹介するのは効果的です。
◎動機形成
深まった理解・関心を応募へと向けて動機形成をするフェーズです。応募への不安を払拭することが重要となります。
職場の様子や1日密着動画を公開することで、入社後の姿をよりイメージさせることができ、応募へのハードルをさげることになります。
さらに選考フェーズでも活用
応募後の選考フェーズでも動画の活用は有効です。
オンライン面接で必ず説明する会社概要や選考プロセスなどは、動画でまとめておき面接前・面接後に確認できるようにすると、信頼感が高まります。
また、面接後のフォローとしてよくある質問を動画で送ると、離脱を防ぎ次の選考フェーズに進めやすくなります。
採用フェーズに合わせた動画活用で惹きつけ強化
新卒採用は採用フェーズがどの企業でも似通っているため、例としてあげましたが、中途採用でも基本的な考え方は同じです。
採用動画というと力の入った時間の長い(10分以上)イメージ動画を作りがちです。しかし、フェーズごとに伝える内容をはっきりさせ、コンパクトでわかりやすい動画にしっかり役割を持たせて活用した方が、情報も伝わりやすく惹きつけの強化につながります。
ぜひ貴社の採用フェーズに合わせた動画活用を検討してみてください。
次回は当シリーズ最終回として、「動画による流入を狙う『動画SEO』」についてご説明します。