2023.02.02
放置していませんか、採用サイト〜企業の好感度アップにもつながる上手なサイト運営について
【はじめに】
採用コストを削減すると同時に、突発的に欠員が発生した際も早急に募集がかけられることで注目を集めている無料の人材採用関連サービス。中でも採用サイトやATSを活用する企業はここ数年で増加傾向にあり、もはや採用活動のトレンドの一つになりつつあります。
しかし、単純に採用活動にコストをかけないのは、求職者からのイメージダウンになりかねなません。また、掲載に期限がある有償サービスに対し、解約しない限りは掲載した情報がそのまま掲載され続けるのも無料サービスの特徴。うっかりしていると長期にわたって同じ情報が放置されることもあり、人材採用に対する本気度も疑われる可能性もあります。
採用サイトは本来、自社による採用活動において利便性の高いツールであり、自社の採用情報がまとめられている資産でもあります。しっかり運用することによって投資コストを回収し、採用目標の達成と対外的な好感度アップにつなげたいところ。そこで上手な運用法を紹介し、活用することでより理想的な人材採用を実現させていきましょう。
放置していませんか、採用サイト
〜企業の好感度アップにもつながる上手なサイト運営について
【STEP1.掲載情報のメンテナンスを行う】
【STEP2.メリハリをつけた出稿計画を立てる】
【STEP3.コンテンツの検証などの見直しを行う】
【STEP4.徹底的にコンテンツを使い倒す】
【STEP1.掲載情報のメンテナンスを行う】
まず最初に行うのは、採用サイトに掲載している様々な情報の最新化や見直しなどのメンテナンスです。具体的には、以下のような手直しや対処を行うことが理想。きちんとメンテナンスされている採用サイトは応募が来やすくなりますので、基本行動としてぜひ行っていただきたいと思います。
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◎「正社員採用」のみの募集概要見直し
職種名と事業内容だけでは求職者が具体的なイメージを描くことができず、どのような仕事を任されるのか不安を感じてしまいます。仕事内容についてより詳しく表記することで、「自分の経験が活かせる」「挑戦してみたい」という動機形成につなげられます。
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◎一つの原稿に複数の勤務地を集約していないか
自社採用サイトの大きなメリットの一つに、求人原稿を何本でも掲載できる点が挙げられます。求職者にとって働く場所は応募に対する重要項目の一つ。採用エリアごとに原稿を切り分けることで求職者は働きたい場所を探しやすくなりますし、勤務地ごとの応募状況も管理しやすくなります。なお、職種も同様に分割して掲載することをお勧めします。
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◎古い情報は躊躇なくクローズする
同じ募集を長く掲載し続けていても応募が来ることはほとんどありませんし、逆に定着率が悪いのでは?と要らぬ詮索をされてしまいます。「もっといい人材が応募してくるかもしれない」という期待は捨てて、採用が充足したならば即座にクローズしましょう。充足していない場合は、定期的に情報を見直して文章を手直しし、同じ募集が続いていると思わせない工夫も必要です。
【STEP2.メリハリをつけた出稿計画を立てる】
求職者数よりも求人件数の方が多い売り手市場という背景もありますが、求人原稿を掲載したからといってたくさんの応募が集まる確約は取れません。Indeedのように知名度が高い上に集客力が強い採用メディア(アグリゲーション) であっても、職種や地域によってまったく応募が来ないというケースも発生しています。
基本的に必要に応じて求人原稿を掲載することが前提ではありますが、「応募が少ない」「募集職種の優先度」などを明確にした上で、緊急性の高い求人原稿から広告出稿するなどの戦略的かつメリハリをつけた採用活動も必要です。また、採用目標も漠然とした総数ではなく、職種別など個別の課題に対する採用目標を設定することで、効率の良い採用活動も可能となります。
【STEP3.コンテンツの検証などの見直しを行う】
採用サイトのもう一つのメリットとして、アクセス解析などのデータに基づいたコンテンツの効果検証が行えることがあります。 提供されるレポートや管理画面を定期的にチェックし、分析を行うことで第三者を挟むことなく求人市場における傾向と対策を打ち立てられるので、よりスピーディーで効果的な採用活動を行うことが可能となります。
■定期的にチェックしたいこと
- ・どこからコンテンツへアクセスしているのか
- ・どのページが多くの求職者に閲覧されているのか
- ・どのページで違うサイトへ離脱されているのか
以上のチェックによって、以下のことが明確化されていきます。
- ◎どのようなキーワードに注目が集まっているのか
- ◎どのような情報を求職者が求めているのか
- ◎どのような流れで求職者が応募することなく離れるのか
求職者が本当に必要としている、知りたいと思う情報を選別して提供することで、今まで以上の応募効果を目指していく。その戦略を自社で構築することで、採用活動におけるナレッジを蓄積していくことも可能となります。
【STEP4.徹底的にコンテンツを使い倒す】
ここまでの活用法を実践したとしても、最終的に求職者に見られなければ徒労に終わる可能性もあります。求人原稿を掲載することで満足することなく、より多くの求職者の流入を実現してようやくスタートラインに立てる状態となります。また、応募があったからといって、応募者へのフォローが薄ければ離脱されることも考えられます。では、より確実な採用に向けてどのような施策を取れば良いか、2つの方法をご紹介します。
■SNSで求職者へ幅広いアプローチを行う
TwitterやFacebook、Instagramなどユーザーごとに強みや特徴のあるSNSを活用し、採用したい年代の求職者へコンテンツを紹介。興味喚起をはかり、一人でも多くの流入を目指します。
■お問い合わせや応募者への返信メールにコンテンツへのリンクを張る
「よくある質問」や「社員の声」などのコンテンツを作成し、それを応募者限定として公開することで、より企業や職場の魅力をアピールすることが可能。選考途中での辞退などの歩留まり改善への効果も期待できます。
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