COLUMN 採用お役立ちコラム

2024.04.26

Q&A

「面接で反社会勢力の職歴や入れ墨について聞いてもいいですか」採用Q&Aシリーズ

人材採用を担当するときに感じるちょっとした疑問。誰かにちょっとだけ聞きたい質問に一問一答でお答えしていくのが【採用Q&A】シリーズです。
今回のご質問は「面接で反社会勢力の職歴や入れ墨について聞いてもいいですか」です。

Q:「面接で反社会勢力の職歴や入れ墨について聞いてもいいですか」

A:面接で質問することは可能ですが、事前通知から入ることが無難でしょう。

社会全体で暴力団をはじめとする反社会勢力を排除する機運が高まっています。新規取引先との契約の際に反社会勢力との関係がないことを確認する「コンプライアンスチェック」も一般的なものとなっていますし、反社会勢力との関係が明らかになると契約解除や取引停止など、企業経営に非常に大きな影響が出ることとなります。
そのため、人材採用のシーンでも反社会勢力と関係のある人物を雇用しないと定める企業は少なくありません。
しかし、採用時の書類選考や採用面接で、応募者が反社会勢力と関係が無いか確認することは簡単ではありません。面接などで質問することもできますが、まずは事前に通知を行うことがいいでしょう。

◆就業規則に定める
まず、就業規則上で「従業員に反社会勢力と関係がある、過去に関係があった場合解雇する」ことを明記しましょう。また、役員・取締役は就業規則の影響を受けないため、委任契約などの改定も必要です。

◆誓約書に追加する
入社時に取得する誓約書に「反社会勢力と関係がない、過去にも関係がない」「関係があることが判明した場合解雇されることに同意する」といった内容を追加しましょう。

◆採用面接時に伝えること
上記の就業規則や誓約書などで「反社会勢力との関係を禁ずる」内容があり、入社時に同意してもらうことになるが問題ないか確認しましょう。

一般的にはこうした対応で反社会勢力の関係者をうっかり雇用してしまうことは避けられます。
役職者や経営に関わる人材の採用、経理・法務・研究開発などに関わる人材の採用では、これらに加えて履歴書・職務経歴書に基づいたコンプライアンスチェックを行うことで、安全性を高める必要があります。

なお、入れ墨(タトゥー)については、ファッションとしてタトゥーなどを入れる人もいるため、必ずしも反社会勢力との関係があるとは言えません。接客や営業などの業務遂行上影響がある場合には入れ墨を禁止する、入れ墨を取り除くことを要求することは違法ではありませんので、これらも就業規則や誓約書などでルールを明確にしておくとよいでしょう。

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