2024.12.05
「スキマバイトから社員登用できますか?」採用Q&Aシリーズ
人材採用を担当するときに感じるちょっとした疑問。誰かにちょっとだけ聞きたい質問に一問一答でお答えしていくのが【採用Q&A】シリーズです。
今回のご質問は「スキマバイトから社員登用できますか?」です。
Q:「スキマバイトから社員登用できますか?」
A:難しいですがチャンスはゼロではありません。
ここ数年で活用が大きく広がったスキマバイトですが、多くのサービスで「引き抜き自由」を謳ったり、正社員採用の紹介サービスを提供しているものも出てきました。
求人への応募は少ないのに、スキマバイトなら人材が集まることから、正社員採用のチャネルとして考える方も増えてきているようです。
しかし、原則的にスキマバイトで働く人材から社員を登用することは極めて難しいと考えられます。
理由はいくつかありますが、最も大きい理由は「スキマバイトで働く人のニーズと正社員採用がまったく合致していない」ことです。
スキマバイトで働く人材は、「ちょっと空いたスキマ時間に」「ちょっと稼ぎたい」のでスキマバイトを使っているので、フルタイムで働く目的で仕事探しをしているわけではありません。
スキマバイト利用者に行った調査では、スキマバイトで働く理由について聞いたところを「自分の都合に合わせて働ける」「気軽に応募して働ける」「空き時間・隙間時間を効率よく利用できる」「履歴書・面接などが不要」「自分のお小遣いとして使うため」といったものが上位を占めました。
気軽さや利便性が動機となっているため、スキマバイトで働く人は他に正社員やフルタイムのアルバイトなどで働いている場合がほとんどです。
しかし、スキマバイトには「実際に働いてもらって会社や職場について知ってもらえる」というメリットがあります。
スキマバイトで働く人に行ったほかの調査では、「スキマバイトを通じて良い職場と出会えたら、そのままその職場に長期就業したい」と考えている働き手が72.4%、という結果もあります。
そのため、採用チャネルとして活用するチャンスがゼロではありません。
スキマバイトを接点に、社員として登用する(長期就業してもらう)ためには
・スキマバイトで「働きやすい職場」だと知ってもらう取り組み
・接点を活かして応募しやすくする仕組みづくり
・会社や職場についてさらに知ってもらう情報提供
などが必要となります。
リファラル採用のように、スキマバイトから求人に応募しやすい説明ページや申込フォーム、インセンティブ制度を設けるなど、採用しやすい工夫をしていきましょう。
天職市場は、自社採用サイト・求人メディアを長期的に活用し採用活動の効果を高める様々な施策をご提案できます。
自社採用サイトや求人の運用についてお困りの際はぜひ天職市場までお問い合わせください。