COLUMN 採用お役立ちコラム

2024.12.10

Q&A

「リスキリングは有効ですか?」採用Q&Aシリーズ

人材採用を担当するときに感じるちょっとした疑問。誰かにちょっとだけ聞きたい質問に一問一答でお答えしていくのが【採用Q&A】シリーズです。
今回のご質問は「リスキリングは有効ですか?」です。

Q:「リスキリングは有効ですか?」

A:非常に有効ですが効果を上げるためには計画やコストが必要です。

2022年の流行語大賞にノミネートされるなど話題となっているリスキリング。政府が積極的に補助金を付けるなどして支援しているため、言葉自体を目にすることが非常に多くなってきました。
このリスキリングですが、適切に運用すれば非常に有効な施策です。

まずリスキリングとは何を指すのか確認すると、経済産業省ではこう定義しています。

「新しい職業に就くために、あるいは、今の職業で必要とされるスキルの大幅な変化に適応するために、必要なスキルを獲得する/させること」

平たく言うと、今後世の中や会社で必要とされるスキルを習得させて、新しい役割を担ってもらおうという教育のことです。
会社の中でリスキリングを活用する場合には、人員が不足している役割と必要なスキルを明確にし、そのための学習コンテンツを用意し、希望者に履修してもらうという動きになります。
そのため、会社に不足している技術が必要とされる役割に、社内の人材を教育して配置転換する目的には有効だと言えます。
具体的には、DX人材(ITスキルを必要とする)、介護人材(資格が必要)、製造業の技術職(CADオペレーターや溶接技術者)などが該当するほか、リーダーや管理職の育成にも有効とされます。

リスキリングを活用するためには
・明確に人材を配置する部署や役割を特定する
・そのために必要なスキルを特定する
・スキルを身に着けさせるための方法(学習方法)を提供する
・身に着けたスキルを実際に使う場を用意する
という動きが必要です。

また、学習が効果を上げるには学習者本人の意欲が必要となるため、対象者の選定では自発的に学びたい人を選ばなければなりません。社会人を対象とした調査では、6割の人は日常的に学習する習慣がなく、3割の人は学習の必要性を感じていないという結果もあります。こういった層には、リスキリング以前に個人面談などでキャリア目標を持たせるなどの施策が必要となってきます。

リスキリングの導入には、会社の人材戦略の見直しなど、思ったよりも大掛かりな取り組みが必要です。しかし、社内の人材配置適正化やミドルシニア層の再戦力化、自律的に仕事に取り組む人材の育成といった中長期的なメリットがあり、大きな効果が見込めます。また、リスキリングの導入には、厚生労働省などの用意している補助金などを活用することができます。

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