COLUMN 採用お役立ちコラム

2025.03.03

Q&A

「氷河期世代を採用するメリットは?」採用Q&Aシリーズ

人材採用を担当するときに感じるちょっとした疑問。誰かにちょっとだけ聞きたい質問に一問一答でお答えしていくのが【採用Q&A】シリーズです。
今回のご質問は「氷河期世代を採用するメリットは?」です。

Q:「氷河期世代を採用するメリットは?」

A:粘り強い人材が多く、未就業者の場合は補助金も活用できます。

Z世代との比較でその不遇さが話題になりがちな就職氷河期世代。バブル経済崩壊後に求人が少なく、就職活動で不利だった世代のことを指し、ロストジェネレーション(失われた世代、ロスジェネ)などとも呼ばれます。
厚生労働省の定義では「1968年(昭和43年)4月2日から1988年(昭和63年)4月1日の間に生まれた方」を指しており、2025年時点では37歳~57歳となります。
また、東日本大震災後の2011年~2014年も就職難となっており、この時期に社会に出た方(32歳~36歳)を氷河期世代に含むこともあります。

◆氷河期世代を採用するメリット

・仕事に対しての熱意や向上心が強い
・粘り強く仕事に取り組む
・世代人口が多く採用母集団として有望
・補助金、助成金が活用できる

就職氷河期世代の特徴としてよく言われることが、雇用が不安定で経済の先行きも良くない時代を生き抜いた世代となるため、仕事に対しての熱意や向上心、粘り強さといった精神的な資質が高いという評価です。
また、第二次ベビーブーマー世代(団塊ジュニア世代、51~54歳)を中心に世代人口が多く、1971年生まれで約200万人強となります。2025年卒となる2003年生まれの人口が約115万人ですから、2倍近くの人口がいることになり、採用の母集団としても有望です。

この世代は正規雇用(正社員)として就職することができず非正規雇用(フリーター、契約社員、派遣社員)として働いてきた方が多く、職務経歴書の見栄えがしないため書類選考で落とされるようなことが多くなっています。しかし、忍耐強く仕事に取り組む人が多く、正社員中途採用では有望な採用ターゲットといえます。
特に正規雇用の経験がない方は雇用開発助成金の対象となることから、国の補助を受けて業務習得と定着を図ることも可能です。入職に関わる時間や金銭的なコストも緩和することができます。

特定求職者雇用開発助成金(就職氷河期世代安定雇用実現コース) 厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000158169_00001.html

※助成金・補助金は制度変更があるため最新の情報をご確認ください

メリットがある一方で、注意すべき点もあります。
就職氷河期世代の特徴としては、停滞した世相を反映してか慎重で行動力に乏しく安定志向、将来に対して悲観的な面もあると言われます。
また、氷河期世代の社員が少ない(いない)会社も多く、上下の世代とジェネレーションギャップがあることも考えられます。
採用に当たっては、こういった特性や個人の資質を見ながらコミュニケーションをとるようにしましょう。

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