COLUMN 採用お役立ちコラム

2025.07.22

Q&A

「SNSに求人を出すときの注意点は?」採用Q&Aシリーズ

人材採用を担当するときに感じるちょっとした疑問。誰かにちょっとだけ聞きたい質問に一問一答でお答えしていくのが【採用Q&A】シリーズです。
今回のご質問は「SNSに求人を出すときの注意点は?」です。

Q:「SNSに求人を出すときの注意点は?」

A:SNS求人では、掲載内容のガイドラインと“NG表現”に注意が必要です。

Z世代を中心に、SNSを日常的な情報収集ツールとして活用する人が増えています。求人においても、企業公式アカウントや採用担当者の投稿をきっかけに応募につながるケースが珍しくなくなりました。

SNSを使った求人には、大きく3つのメリットがあります。
1つ目は情報の拡散力が高いこと。共感を得られればリツイートやシェアで爆発的に広がる可能性があります。
2つ目は求職者との距離が近いこと。会社の雰囲気や社員の人柄が見える投稿を通じて、企業理解が深まりやすくなります。
3つ目は広告コストが抑えられ、ターゲット配信が可能なこと。SNS広告を活用すれば、地域・年齢・興味関心に絞って配信できます。

一方で、SNS求人にはデメリットもあります。
代表的なのは、求人媒体のように情報が体系的に整理されていないため、検索性が低い点です。また、応募導線が弱く、公式な応募フォームが用意されていないケースが多いため、応募者が途中で離脱しやすくなります。

さらに注意が必要なのは、SNSでの求人にも法的なルールがあることです。
労働者の募集広告では、以下の事項を明示することが厚生労働省のガイドラインで定められています。

募集主の氏名(または名称)
住所
連絡先(電話番号やメールアドレスなど)
業務内容
就業場所
賃金

詳細は厚生労働省のガイドラインもご参照ください。
労働者の募集広告には、「募集主の氏名(又は名称)・住所・連絡先(電話番号等)・業務内容・就業場所・賃金」の表示が必要です(厚生労働省ガイドライン)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/haken-shoukai/r0604anteisokukaisei1_00006.html

また、SNSでは「闇バイト」のような違法な求人情報も混在しており、企業の求人も怪しいものと誤解されないような配慮が必要です。必須情報を漏れなく記載することで、信頼性を高めましょう。

最後に、NG表現にも要注意です。SNSでは求人媒体のような事前チェックがないため、「若い男性が活躍中」「体力に自信がある方歓迎」など、性別や年齢に関する表現が無意識に差別表現となる可能性もあります。
Indeedが公表している「求人票に書いてはいけないNGワード」の一覧も参考になります。
求人票の募集要項に書いてはいけないNGワード(Indeed)
https://jp.indeed.com/%E6%B1%82%E4%BA%BA%E5%BA%83%E5%91%8A/c/info/words-to-avoid-in-the-job-postings

SNSに求人を掲載する際の注意は以上ですが、求人だけを掲載しても反応を得られないのがSNSです。SNS採用施策には、企業の様々な情報を提供するチャネルとしてアカウントを運用し、認知と信用を高めることが必要になります。求人の入り口だけでなく、求職者との幅広い接点として活用していきましょう。

天職市場は、自社採用サイト・求人メディアを長期的に活用し採用活動の効果を高める様々な施策をご提案できます。自社採用サイトや求人の運用についてお困りの際はぜひ天職市場までお問い合わせください。