COLUMN 採用お役立ちコラム

2025.08.01

Q&A

「ChatGPTで求人原稿を作ってもいいんですか?」採用Q&Aシリーズ

人材採用を担当するときに感じるちょっとした疑問。誰かにちょっとだけ聞きたい質問に一問一答でお答えしていくのが【採用Q&A】シリーズです。
今回のご質問は「ChatGPTで求人原稿を作ってもいいんですか?」です。

Q:ChatGPTで求人原稿を作ってもいいんですか?

A:使い方次第では非常に有効です。ただし、リスクと限界を理解して使いましょう。

ChatGPTで求人原稿は作れる?答えはYES。ただし…
最近、求人原稿の作成にChatGPTやGeminiといった生成AIを活用する人事・採用担当者が増えてきました。実際に使ってみると、「一瞬でそれっぽい原稿が出てきて驚いた」という声もよく聞きます。
では、AIに任せるのはアリなのか?結論から言えば、「使い方次第でとても有効。ただし、そのまま鵜呑みにするのはNG」です。

■AIを使うメリットは圧倒的スピードと案出し力
生成AIには以下のような明確なメリットがあります。
・初稿のスピードが圧倒的に速い
10~20秒ほどで求人原稿のたたき台が出力されます。

・複数案を出すのが簡単
トーンや表現の違う複数案を短時間で出せるため、検討・比較がしやすくなります。

・プロンプト(指示文)を工夫すれば再現性がある
社内で使うテンプレート的なプロンプトを整備すれば、一定のクオリティを保つことも可能です。

これまで求人原稿を1本作るのに何時間もかけていた担当者からすると、業務効率が格段に向上する可能性があります。

■注意すべきリスクと限界
一方で、無批判に使うのは危険です。以下のようなリスクや限界があることを理解しましょう。
・情報漏えいのリスク
社名、所在地、給与、待遇などの機密情報をそのまま入力すると、情報漏えいのリスクが生じます。機密情報は入力しないのが鉄則です。

・他社の原稿と似てしまう可能性
AIは学習済みの一般的な文脈から生成するため、結果として他社と類似した表現になることがあります。

・表現の正確性に注意
法的に誤解を招くような表現(例:「絶対稼げる」「誰でも歓迎」など)や、社内の実情と合わない内容が混じることも。事実確認と校正は人間が行うべきです。

■上手な活用方法とは?
生成AIは、求人原稿作成の「補助ツール」として非常に優秀です。以下のような形での活用をおすすめします。
・プロンプト(指示文)をあらかじめ用意しておく
業種や職種ごとに使えるプロンプトを用意しておくことで、再現性のある原稿作成が可能になります。

・出力された原稿は“たたき台”と割り切る
あくまで下書きとして使い、最終的には人の目で事実確認と表現の調整を行いましょう。

・用途に応じた修正を加える
例えば、求人サイト(Indeedなど)ごとの掲載基準に沿って文面を調整することも重要です。

■生成AIサービスによる違いも注意
生成AIのサービスはChatGPT(OpenAI社)のほかにも、Gemini(Google)、Copilot(Micorosoft)など様々なサービスがあります。これらのAIはそれぞれ特徴があるので上手く使い分けましょう。

ChatGPT
文章生成や自然な言語処理が得意です。共感しやすいキーワード選びや文章表現の案出しなどに向いています。長めの文章を作る傾向があるので、簡潔な文章を好む若手世代向けの求人原稿では「文章を短くして」といった指示も必要になります。

Gemini
専門用語に強く、最新で正確な情報を出力するのが得意です。簡潔な文章を作る傾向が強いので求人作成向きですが、敬語や文体の統一がぶれることがある(「です・ます」が途中から「だ・である」になってしまうなど)のでチェックが必要です。

Copilot
Microsoft365との連携が協力で、直接 Excel や Word のファイルを作れます。元原稿ファイルを参考にさせたり、原稿をファイルに保存させたりと作業効率化に強みがあります。

まとめ:活用は“あり”、でも「人の目」は絶対に必要
ChatGPTなどの生成AIを使って求人原稿を作ること自体は問題ありません。むしろ、業務の効率化やアイデア出しには非常に効果的です。
ただし、「そのまま使う」ことはおすすめできません。情報漏えいや誤情報、他社との類似リスクなど、AIではカバーできない部分を人間が補うことが前提です。
あくまで補助ツールとして、上手に付き合っていきましょう。
また、ChatGPT や Gemini など生成AIによって特徴に違いがあります。

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