COLUMN 採用お役立ちコラム

2025.09.18

【採用担当者向け】カジュアル面談を導入する3つのメリットとは?採用ミスマッチを防ぎ、応募数を増やす施策に

「求人広告を出しても、なかなか応募が集まらない…」「面接まで進んでも、『何か違う』と感じてお見送りになるケースが多い…」このような採用活動の課題を解決するためには、候補者が気軽に企業と接点を持てる仕組みが必要です。その施策の一つとして、「カジュアル面談」を導入する企業が昨今増えています。
この記事では、まだカジュアル面談を実施されていない企業様に向けて、そのメリットと、なぜ現代の採用活動において必要なのかを、採用支援をしている天職市場の視点から解説します。

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そもそも「カジュアル面談」とは?面接との違い

メリットを解説する前に、カジュアル面談が「面接」とどう違うのかを明確にしておきましょう。

カジュアル面談とは、本格的な選考に入る前に、企業と候補者がお互いのことを気軽に知り、理解を深めるための「対話の場」です。目的は「評価・選考」ではなく「相互理解」にあります。

項目 カジュアル面談 面 接
目的 相互理解、魅力づけ、関係構築 評価・選考、候補者の見極め
立場 対等な情報交換 評価する側・される側
結果 次の選考に進むかの意向確認 合否判定

この「選考ではない、対等な立場での対話」という点が、これからご紹介するメリットを生み出します。

採用成果を向上させる、カジュアル面談の3つのメリット

では、カジュアル面談を導入することで、具体的にどのような効果が期待できるのでしょうか。

メリット1:採用ミスマッチを大幅に減らせる
これが最大のメリットです。採用ミスマッチの主な原因は、候補者が入社前に抱くイメージと、入社後の現実との間に生じる「情報ギャップ」にあります。
カジュアル面談では、リラックスした雰囲気の中で、企業側は仕事のやりがいだけでなく、時には難しさや企業の課題といった「ありのままの姿」を伝え、候補者側も本音に近い「キャリア観」を話すことができます。この正直な情報交換によって、スキルだけでなく、価値観や企業文化といった、より深いレベルでのマッチングが可能になり、入社後の定着・活躍に繋がる可能性が高まります。

メリット2:応募へのハードルを下げ、新たな「応募の入口」になる
履歴書や職務経歴書をしっかり準備して「応募」するという行為は、候補者にとって想像以上に心理的なハードルが高いものです。
カジュアル面談は、「まずは話だけでも聞いてみたい」という候補者の気持ちに応える、応募よりも低いハードルの接点です。特に、応募数が伸び悩んでいる企業にとっては、これまで取りこぼしていた層にアプローチできる、新たな応募導線として有効です。転職を具体的に考えていない優秀な「転職潜在層」と出会うきっかけにもなります。

メリット3:候補者の志望度を高め、惹きつけ(アトラクト)ができる
候補者は、カジュアル面談での「対話」を通じて、企業のリアルな魅力を知り、担当者の人柄に触れることで、その企業への関心と理解を深めます。このポジティブな体験(採用CX)は、候補者の志望度を自然に高め、他社との選考における優位性を生み出します。
たとえその場では採用に至らなくとも、「良い会社だった」という印象は、将来的な再応募や、知人への紹介(リファラル)に繋がる可能性もあり、長期的な企業の資産となります。

【特に、こんな企業におすすめです】カジュアル面談が有効なケース

上記のメリットは、特に以下のような課題を持つ企業にとって、非常に有効な解決策となります。

● スタートアップ・中小企業
大手企業ほどの知名度がない場合でも、カジュアル面談を通じて経営者や社員の人柄、事業への想いを直接伝えることで、候補者に強い魅力を感じてもらうことができます。

● ドライバー職や工場職など、現場の魅力が伝わりにくい職種
ドライバー職や工場職といった職種は、求人広告の文字だけでは、実際の職場の雰囲気や人間関係、仕事のやりがいといった「生きた情報」が伝わりにくい傾向があります。カジュアル面談で、現場で働く先輩社員が直接、仕事の面白さや大変さ、職場のリアルな様子を語ることで、候補者の不安を解消し、働くイメージを具体的に持ってもらうことができます。

● 専門職やBtoBなど、事業内容が伝わりにくい企業
求人票だけでは魅力が伝わりにくい専門的な技術や、BtoBビジネスの面白さを、対話を通じて深く伝えることで、候補者の興味を引き出すことができます。

● IT/Web業界など、採用競争が激しい業界の企業
優秀な人材の取り合いになっている業界では、候補者体験の向上が不可欠です。選考前に丁寧な対話の場を設けることで、他社との差別化を図り、候補者から「選ばれる」確率を高めます。

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カジュアル面談、どうやって始める?【オンラインで手軽に】

「メリットは分かったけれど、準備や当日の工数を考えると、なかなか導入に踏み切れない…」と懸念される担当者様もいらっしゃるかもしれません。

しかし、カジュアル面談は必ずしも対面で行う必要はありません。むしろ、移動時間のかからないオンラインでの実施が主流です。30分程度の短い時間からでも始められるため、担当者・候補者双方の負担を最小限に抑えつつ、効果的に実施することが可能です。

● 目的とターゲットを決める: まずは「どんな職種の、どんな経験を持つ人と話してみたいか」を定めます。

● 既存のチャネルで告知する:

・求人広告に一文追加: 「いきなりの応募は不安な方、まずはオンラインでのカジュアル面談からでも歓迎です!」と追記する。これにより、応募を迷っている層を拾い上げ、新たな応募導線とすることができます。

・採用サイトに窓口を設置: 「カジュアル面談お申し込みフォーム」を設置する。

まずは小さく始めて、候補者の反応を見ながら改善していくことが成功の秘訣です。

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カジュアル面談は、単なる「面接の前段階」ではありません。採用ミスマッチを防いで採用の「質」を高め、応募へのハードルを下げることで母集団の「量」を増やす。この両方を同時に実現できる、施策です。採用率やマッチング率の伸び悩みを感じている企業様、工数もかかる施策にはなりますが、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。

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